劇団しし座　ヒーロー道に迷う11/19 19時回レポ（ネタバレしかない！！） - 引き寄せたのは運命の人ではなくヲタクな日々

f:id:mai-kj8:20221129235804j:image 行く度に好きな俳優さんが増えていく。なんて凄い劇団だとまだ観劇2回目にしてまた思う（2回目なのに？？？ってなるでしょ？？？私もそう思うよ）

多分、福島に来たの朝日新聞presents大阪芸大の「声優学概論の」イベント以来？？？（古川登志夫さんとかが来た）

検温、チケット、差し入れ（角さんと濱田さん）のもろもろを受付のお姉さんたちにお渡しして来た。ただ、私。字もっと綺麗に書けよ…。本当に編集者なの？校正者なの？？？って感じで申し訳なさすぎてボールペン字習おうかって気持ちになるんですが。

席は入ってすぐの端っこ。自由席でもさっさと出れるならとそこにしました。

（本編）

とある田舎町にある「安達雑貨店」。店主の安達さん。その部下？による戦隊ヒーロー？の練習をしているおじさんが1人。パターンいくつか披露してくれる大サービスをしてくれる。名前は葛龍仮面（くずりゅうかめん）。

葛龍仮面の大元になった葛龍さんと言う人がその昔、その町が水害に悩まされている事を知り、堤防を作り、彼の財産は破綻した。しかし、街の人達には語り継がれるスーパーヒーローとなる訳である。

そんな葛龍にある山登りにやって来た、大学生の3人組。「ワイルドだろぅ？」「今でしょ！」などのフレーズを聞いて一気に観ている側もその時代にタイムワープする。（スクリーンに20xx年x月と出ると同時に読み上げも同時にある。何回かのうちが角さんだった気がする（ぼんやり））これから安定した職に就けそうな東山達（広告代理店に内定が決まっている）が真っ暗だった小屋にライトがある事がきっかけで雨宿りしに来た小屋には自分達以外の人間がいる事に気が付く。そして、その正体は20歳のすみれだった。葛龍町で暮らし、母を失って、希望が見つからず生きるのをやめようとしていた。それを聞いて東山がすみれをたまらず説得する。真っ直ぐで純朴なすみれは「ヒーローになりたい」と言う。ただ、自分にそんな素質がなくてガッカリして生きる気力を失ってしまっていたらしい。東山からの説得にすみれはもう一度自分の人生に軌道修正をしたが、自分の人生を終わらせる為にネットの掲示板に「誰でもいいから私を殺して」と言うと、「どの死に方したいか決めといて」と見知らぬ男からの電話に戸惑う。そんな時、葛龍仮面のことを思い出したすみれがその話を三人に話をする。すると、葛龍仮面と名乗る男から東山はすみれを守り抜くように伝える。

そして、また場面は変わって現在の安達雑貨店に。また雨が酷くなって来ていて、避難指示が出ているが、芦田が逃げない事に、青年団の2人が声を掛けにくる。「また来ます！」と言われて、その入れ替わりでやって来たのはかつて葛龍町に山登りで訪れた大学生の1人東山だった。東山は何か思い詰めたように葛龍町に訪れた彼の指には指輪が光る。順風満帆だったはずの自分の人生に迷ってどうやら葛龍に訪れたらしい。そんな東山に今の店主になった芦田とかつての「葛龍仮面」はどんなものだったのか聞き始める。

場面は変わって、芦田が安達さんと知り合いになった事から始まる。葛龍さんの銅像の前でお祈りをすると願いが叶うと言われるきっかけのエピソードだ。芦田は行きたかった目的地に辿り着けず、路頭に迷い、キャンプを河原でしていたら濁流に全て流されて無一文になってしまった旨を人間が得意ではない彼と面倒見の良い安達さんがやりとりをして知ることになる（缶コーヒーとラムネを与えて）。そんな彼が行き場を失ってしまい、毎日銅像の前で寝泊まりしている様を見てどうするかは町の人達の中でも噂になっていたが、清流荘の若女将である渡辺さんが「それなら葛流仮面にお願いしてみよう」と提案して（だったかな？）彼がそこに留まる事になった。

「葛龍仮面出て来ないじゃないですか」と東山から言われて場面は変わり現在に話は戻る。そして、別のエピソードを語り出す芦田。

それはある暑い日にお蕎麦を清流荘の若女将が安達雑貨店に持って来てくれた時に、チラシの裏に「ぶっ殺してやる」（だったかな？）が書いてあり、慌てる安達さんと芦田さんは筆跡鑑定で清流荘の若女将の領収書で見るもなんだか違う気がして、いろんな人に聞いてみる事に（ここら辺ちょっと曖昧です。時系列）。で、聞いてみると、どうやら学生の子達が清流荘でくず餅を作った後、家族に手紙を書こうと提案して、紛れてしまった一枚が安達さん達が手にしたものになったらしい。

再び現在の話に場面は切り替わり、避難指示を出しに来た青年団の2人組と清流荘の若女将が宿泊客と安達雑貨店までやって来る。すみれとの関係がこじれて困り果ててる話を居合わせ田畑に話をすると「そうだ！葛龍仮面にお願いしてみたら？」と言われて戸惑っている東山。その時に、青年団の1人が「葛龍仮面、オレは安達さんじゃないと思ってるんすよね。だってどう考えても辻褄が合わない」と聞いて、次第にその内容から今までの葛龍仮面との出来事を振り返る一同。その時、「実は私、葛龍仮面やった事あるの」と安達さんから言われて、二代目安達雑貨店の店主である芦田を救った。理由は自分の子どもを川の事故により失ったばかりだったから。誰かの命を守るのも悪くないと思っていたからこその行動だった。だから「安達雑貨店で預かる」と葛龍の銅像に返事を書いたのだ。また、あの日の蕎麦と一緒に包まれた包装紙の裏に書かれた脅迫めいた手紙は田畑さんが両親が東京に行くのを説得したが、反対された為に書いたものだった。そこに安達さんから頼まれた青年団の1人が（ごめん、端っこで誰だか見えんかったのよ）「東京へ行った時のメリット、デメリット」を書いたものを彼女の両親に送って、それを読み納得した田畑さんの両親は田畑さんを東京に背中を押して送り出してくれた。また前野さんと清流荘の若女将である渡辺さんは川で彼女の子どもが助からなかった事によって仲違いになっていたが、元気がなくなってしまった2人に田畑さんが安達さんから頼まれてみかんの差し入れなどをコッソリしていたり、記憶から抜け落ちて誰だか忘れちゃったけど、前野さんにテスト範囲を細やかに教えてやれと安達さんから言われてやっていた事が判明。安達さんは「責任は俺が全部取るから」と言って周りにヒーローをお願いしていたのだ。

その時、すみれの父親がやって来て東山とすみれが一緒にいるのではと安達雑貨店にやってくるが、一緒ではなかった東山はすみれの居場所に初めて出会った小屋にいるのではないかと思い出し小屋に向かおうとするが、青年団の1人に止められる。葛龍の銅像に「俺はどうなってもいい！何だってする！！すみれを助けてくれ！」と言うと小屋に向かって行く東山。

案の定小屋に行くとすみれがあの日のように居て、ホッとする東山。しかし、そこでも言い合いになる。お互いが目指している方向、周りの出世による焦り、自分がお互いに完璧な理想の相手でありたいが故の強がりで、お互いがお互いを縛っていたと気がつく。そして、そこに葛龍仮面が表れる。初めて東山と出会った日に葛龍仮面も殺し屋もやっていたのは安達さんではないかと瓶に入ったラムネを見て気が付いていたすみれ。その時、何が大破するような轟音が聞こえ、葛龍仮面と東山とすみれは何とか小屋と濁流？からをも脱出する。

平穏が戻り、東山とすみれはお互いがきちんと向き合う事にして、タワマンから葛龍町に越して人生をやり直す事にした。そして、また今日も葛龍町に1人人生を迷っている若者が葛龍さんの銅像前にやって来て、自分が救ってくれた安達さんの二代目を胸を張って芦田は彼のヒーローに（？）なるのでした。

（感想）

・あと一回は観たかった。でもさ、クックパッドの観覧があったから追い舞台出来なかった自分残念無念が過ぎる。来年こそたくさん観たいです（箱推しになる位にしし座さんの舞台好きです）

・角さんがまさかの既婚者役とても良かったので、リバイバルしてくれないかなぁ？と思った位には悶えてしまいました（リアコは死ぬんじゃ？とは思いましたが、私は「東山くん！結婚おめでとう（表）、もっとよく指輪見せて！！（裏）」って思わず心のクソデカうちわに書いてしまいました（うるさい））

・安達雑貨店。学生時代通いたかったな。安達さんに悩み聞いて欲しい人生だった。

・濱田さんの演じる田畑さんの学生時代を観れることは私には大変なご褒美過ぎて、幸せでした！！

・東山くん×すみれちゃんの良さがエモ過ぎて、すみません！馴れ初めとお付き合いするまでのご本はないのですか？？？エピソードもください！！となる位にずっと今ですら狂ってます。「ヒーロー道に迷う」ロスなんです！！（一旦東山くん×すみれちゃんプレイリストまで作ってしまった位に、過去にいろんな方の舞台観てますが、こんなにも狂わされてしまったの初めてです）

・清流荘の唐揚げ食べたいです！！（レシピでもいいんです！！ください！！）

・倉内さんと北川さんのお蕎麦のシーンめっちゃくちゃ美味しそうに食べていて好きなシーンでした。私もあのシーンはあまりにもお2人が美味しそうに食べてるからお腹空いてしまった！！

・北川さんが中田さんに「自然と会話してて」を言ったシーン笑いが止まらなくなりました（あれは反則）

・服部さんの学生服姿を見て違和感ないのも可愛いのも反則で最高なんですが、斉藤さんの学生服も似合い過ぎて思わず吐血するかと思いました。（あぁ言う現役高校生見た事あるーーー！！）あの…ブロマイド売ってください。生徒手帳にひっそりしまっておきたいです。

・角さんがタートルネック着てて「イケメンをいきなり証明して来た」と1人悶えたんですが、あれは誰が衣装決めたんですか？？？決めた方と本当握手したい。私の中のイケメンみんなタートルネック似合うんですが？？？

・服部さん演じるすみれちゃんがいいとこのお嬢さんすぎて、東山くんどんだけすみれちゃん大好きなの？？？ってなった。めっちゃ偉くない？自分の嫁こんなに美人でいさせるって何事？？？効率が悪いから仕事するなって言ったけど、大好きなすみれちゃんを誰の目にも晒したく無い位大好き侍じゃん？？？何それ？？？すみれちゃんに捨てられるんじゃないかって思ってる辺りピュア過ぎて吐血して葛龍町を米花町にしそうだったよ！自信持てよ！！東山ーー！！！

・いつも配信で聴いていた「ワイルドだろぉ？」が生で聴ける奇跡（ツー関西すみソロより）

・斉藤さん達のジャンピングおしくらまんじゅう凄すぎてあと1公演あるのに大丈夫か心配になりました。

・後半意味分からん位1人泣いてて、役名と俳優さんの名前が一致してなかったり、記憶が泣き過ぎてないのめっちゃ悔しい（でも、みんな愛しい人を笑顔にする最高のヒーローでした！！）

・ただ、最後の方は脳内BGMが関ジャニ∞の「喝采」でした。ここにいる登場人物の未来に歌詞にある「拍手喝采の未来であれ」が過ぎてここにいるみんな幸せになってくれよな！！って気持ちしかないし、大音量で脳内流れたよね！！（それオブそれ）

・濱田さんと多分斉藤さんが夫婦役だったかと思うんだけど、「勉強してる横顔カッコ良かったのよ」に分かり過ぎるってなって吐血しそうになったので、馴れ初めから全部観たいから「新婚さんいらっしゃい」出て？？？（それだ！！！）

・「ヒーローになりたい」と言うすみれちゃんイメソン（は？？？）大真面目に渡辺美優紀ちゃんの「17%」アルバムに入ってる「あの日の空と、私の約束」が過ぎてずっと聴いてしまってるし、東山くんとのやりとりが同じアルバムに入ってる「Love story」過ぎない？？？と悶えています。2人が仲直りしてるシーンは土屋太鳳ちゃんが歌う「umbrella」（アニメ映画「アイの歌声を聴かせて」）の歌詞みたいで本当最高でした。東山くん×すみれちゃんロス民全員聴いてくれよ！！！（クソデカボイス）あと、みんなもイメソンプレイリスト公開して？？？（？？？）

・そして、この最高の脚本が何で朝ドラじゃないんですか！！！みんなで毎朝Twitterでドラマ見て感想語り合いたいですが？？？と言う気持ちになりました。

長々とうるさいレポを読んで頂きありがとうございます。しし座さんの舞台は観れば観ただけ大好きになってしまうので来年はもっと観に行きたいです。好きな俳優さんが多いし、名前全員入れたいけど、ただ困った事に日数が足りないよと言う事態ですね？私も葛龍仮面にお願いしなくちゃ！「私を劇団しし座沼にこれからも引き摺り込んで下さい」って。（既に手遅れでは？？？）

角さん演じる東山くんの役がまたコロナ禍の影響をはちゃめちゃに受けてて（前回公演もホテルの社長だったけど）人事に思えなかったな。しかも、広告代理店でオリンピックとなれば同じ位に。旅行関係の雑誌の編集してる側としては、この2年で身に染みてる分、10年後の東山くん…と思ってしまった。苦悩する若者をさせると何であんな天才的に上手いんですかね。角さん。あと、倉内さん演じる芦田さんは自分を価値のない男だとすら思ってるんですけど、「続けることが出来る」はもはや誰も実は越せない「才能」なのでは？と思っています。私は三日坊主で続けることが出来ないけど、自分の才能を考えた時に「電車にずっと乗ってられる才能（最高在来線で11時間位）」「人誑しの才能」「人を応援する才能」「その状況を楽しむ才能」はあるのかなと思ったりしました。この公演に出演された人や関係している人達はみんな「続ける才能」がある人達だと思うんです。妹が舞台関係しているので、続けられないとチャンスは回って来ないのを間近に見て来た人間からすると凄い労力と情熱と努力と感性が必要で、生半可な気持ちでは到底敵わないと私は舞台関係には進めなかった。好きではあったけど。それで今の仕事に就いたので、改めてプロって凄いなって。感激するほど。先日のツー関ラジオ聴いた角さん達の言うリスペクトの意味の裏にあるこの答え合わせのような舞台だったなと感じました。簡単そうで難しいんです。続けることって。